本当なら祖父に面と向かって感謝を伝えたい。 しかし、それはできない。 なぜなら感謝を伝えたい祖父が亡くなっただからだ。
祖父が亡くなる数日前に大喧嘩してしまった。 将棋のタイトル戦の数日前の日、師匠でもある祖父と将棋を指していたとき、「今度の相手は竜王戦であの名人のかったことがある王山棋士だ。今の指し方だったらお前は絶対に負けるぞ」と強い口調で祖父に言われた。 自分は「いや、一概にはいえないよ!王山棋士はたしかに強い棋士ではあるけど指しかたがはっきり言って古い。以前の竜王戦で勝てた原因は古いさし方で相手が勉強不足だった事に過ぎない。」と反論した。 だが祖父は激怒し怒鳴りながら言った。「何をいっている!このバカもん!将棋の指し方に古いも新しいもない!そんな考えじゃ今後、お前は弱くなり引退に追い込まれるぞ!」と罵声を浴びせられた。 自分も逆切れして「いくら竜王に勝ったことがあるからと言ってあの古い指し方が今後、通用するわけない!」と良い放った。 師匠でもある祖父と将棋は中断して自分は怒って帰った。 あれ以来、祖父とは会わなくなった。 ある日、将棋会館で将棋を指しているところスタッフの方に呼び出されてスタッフ室に行くと家族からの電話だった。 受話器をとると母で祖父が亡くなったと知らされた。 葬式の日は丁度、王山棋士とタイトル戦だったため顔だけ出しにいった。 すると母から祖父からの伝言で”勝て”と言い渡された。
それから将棋会館に行き王山棋士と将棋をさした。 局は圧倒的に自分が不利な状態だった。 いくつか指しを読むが良い手が浮かばなかった。 時間は持ち時間は刻々とすぎていく。 このままだったら自分は負けてしまう。 棋譜の記録をとる人の隣の時間を確認する人が持ち手時間の秒数を言い始めた。自分は焦ってしまう。何かこの最悪の状態を脱出できる方法はないかと葛藤してると祖父のことが思い浮かんだ。”勝て”と!
そして自分は”と金”を王へ動かした。 結果は勝った。 記者のインタビューが終わり休憩室で母に勝利の報告をした。 そして火葬場で火葬する際、自分は最後に心の中で「じいちゃん、ありがとう」と言って別れを告げた。
後日、将棋会館に行った時のこと。 偶然、王山棋士に会い少し話をした。 その時、王山棋士に一番最初に将棋を教えてくれたのは自分の祖父だったと告げられた。 続けて王山棋士は「君との局であんなに”と金”で攻められたのは君の祖父に将棋を教えてもらって以来だったよ」とにこやかに言われた。 それから祖父についていろいろ話をした。
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勇気
本当なら痴漢なんてやってない!と叫びたい。 しかし、それはできない。 なぜなら僕は、勇気がない。
時間が刻々と迫ってきている。僕はどうすればいいだろか。 いつもどおりに電車に乗車して手はリュックサック背中ではなく胸元に前にやってリュックサックの上に置いていたのだがふとした瞬間に右手を下ろしてしまった。 その瞬間、僕の右手をとり女子高生が大声で「この人!痴漢です!」といったのだ。 僕はカッコ悪くオドオドとしてしまい気づいたら駅に止まって周囲から囲まれてしまい動けない状態だ。 周囲の目が僕をみる。
そして誰かが大声で痴漢がいるぞという声が聞こえた。 周囲が騒ぎはじめて駅員を呼ぶ声が聞こえる。 僕は怖くてたまらなかった。 警察に捕まり裁判にかけられて僕の人生が終わってしまうんだろうかと不安と恐怖で迫られてるような感覚だ。 周囲を見渡すと駅員らしき人が見えた、ヤバイ本当に捕まってしまうとその時だった。 僕の頭の中に以前、見た弁護士の動画を思い出したのだ!
僕は何とか震えながらも言った。 僕は痴漢してませんと勇気を絞りだしていった。 一瞬、キョトンとした驚きを見せたが怒りの形相して僕の無罪の叫びに対抗するように大声で「いえ!この人です!間違いありません!」といったのだ。 無罪だと叫ぶ僕の声と痴漢ですと叫ぶ声の競り合いだ。 駅員さんが着くと駅員さんは容赦なく僕を取り押さえようとした。 そこでもう一人の女子高生が近づいてきた。 見た目は僕のことを痴漢呼ばまわりした女子高生と違う制服だった。 その女子高生は「この人は痴漢はしてません」といってくれたのだ。
僕はとても嬉しかった。 駅員さん含め周囲もそして僕を痴漢呼ばわりした女子高生は驚きいていた。 僕をの無実の証言をしてくれた女子高生は「痴漢したのはあの人です!」と指をさした! 指をさされたのは男子高校生だった。 その男子高校生は慌てて逃げたがすぐに周囲の大人たちに捕まれてしまい駅員に連れていかれたのだった。
その後、警察がきて男子高校生は事情聴取をされた。 痴漢をされた女子高生はいつも痴漢にあっていたらしく怖くて言い出せなかったが今日は勇気を振り絞っていったしいがそこで過ってたまたま右手を下ろしてしまった僕の右手をつかんでしまったということだった。
もう一人の女子高生は痴漢をされているのを見ていたがどうしたらいいかよくわからずにしていたがまさか冤罪がおきていることになっていてとは思わず学校に向かおうとした時に僕の無罪を主張する声を聞いて「あの人じゃない」とどうしてこうなってしまったのか見間違えてしまったのかと困惑していたが僕が勇気をだして痴漢をしてないと言ったことによりその女子高生も自身がみたことを信じて勇気が出し僕の無実を証明してくれただそうだ。
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